SR400のキックは難しい？面倒くさい？乗ってみた感想
SR400の代名詞
SR400で何が有名かといえばそれはもうキック始動が難しいということでしょう。
SR400には最近では標準装備が当たり前のセルスターターがついていません。
これは別に構造的に難しいという問題ではなく、クラシックなスタイルを貫き通す
というYAMAHAの考えによるものです。
それがいい！という方はおそらくSR400に乗っているでしょうし
面倒くさいだけと思う方も当然いるでしょう。また、SR400は好きだけど
やっぱりセルがないのはちょっと…と購入をためらう方もいるでしょう。
というか、実際何人も見てきました。
その気持ちはわかります。ただ！本当にキックだけってそんなに面倒なものなの？
ということで、私が思ったSR400のキックについての感想をまとめたいと思います。
SR400のキック始動の仕方
まず多くの方がつまずくのが、キック始動のやり方が分からない。
ということだと思います。実際私も乗り始めた最初の方は苦戦しました。
では、セルスターターとのエンジン始動の違いをまとめてみましょう。
セルスターターでの始動
- キーをONにする
- セルスイッチを押す（原付の場合はブレーキを握りながら）
- エンジン始動完了
SR400のキックスターターでの始動
- キーをONにする
- キックペダルを出す
- 固くなるところまで踏み、そこから更に少し下に踏み込む
- キックペダルを一番上に戻し、踏み下ろす
- キックペダルをしまい、エンジン始動完了
こうして並べてみると一目瞭然ですね。やっぱりSR400は面倒じゃないかって？
いやいや、SR400のキックスタートの方法にはもうひとつあるんです。
SR400のエンジンを最速でかける方法
SR400のエンジンを最速でかける方法とはなにか？乗っている方なら既に
知っているとは思いますが、SR400にはデコンプレバーというものがついています。
これは、クラッチレバーの横についています。
これは、エンジンの圧縮を抜くためのもので、これを握りながらキックペダルを
踏むことにより、普通よりもかなり軽くキックペダルを踏み下ろせます。
しかし、握ったままキックを何回したところでエンジンはかかりません。
なぜなら、エンジンが調子よく動くための大事な3要素。
良い圧縮・良い混合器・良い火花の圧縮を抜いてしまっているからです。
この3要素に関して話している記事もありますので、よければ是非。
では、どうすれば最速でエンジンをかけれるのかというと、
デコンプレバーを握りながらキックペダルを踏み下ろし、キックペダルを一番下まで
踏み込む直前にこのデコンプレバーを離します。
こうすることによって、わざわざキックペダルを途中まで踏み込んでまた
一番上まで戻すという作業がいらなくなります。
しかも！このスタート方法のいいところは
もし失敗してもすぐに再チャレンジして
何回もキックしなおせるということです。
このスタート方法の違いを今日動画を撮ってこようと思ったのですが
なかなか思うように撮れなかったので現在方法を模索中です…申し訳ない。
キックスタートのメリット
まだまだSR400のキックスタートにはいいところがあります。それは
- バッテリーがあがっても問題なくエンジンがかけれる
- 独特の楽しさがある
- 誰にでもエンジンがかけれるというわけではない
セルスターターだとエンジンをかける際に電気が必要になります。
ですので、バッテリーがあがってしまうと困りものですが
キックスタートにはそんな心配は無用です。
そして、私が気に入っているのが、下2つですね。
SR400のエンジンをかけたことがある人ならわかると思いますが
セルスターターにはない、なんだか「かけてやったぜ」みたいな満足感があります。
いや、私だけかもしれませんが。
そして、やり方をしらなければエンジンをかけることができないという
このじゃじゃ馬なかんじ。とっても気に入っています。
最後に
いろいろ、いいましたがセルに比べれば多少手間はかかりますが
慣れればどうってことないです。むしろそれがさらに好きになる理由になります。
ですから、SR400のスタイルは好きだけどセルがないから迷っているという方
はバイク屋さんか持っている人に頼んで、エンジンをかけさせてもらいましょう。
場所によってはダメかもしれませんが、結構OKな場所もあります。
そうすれば、きっとSR400が更に好きになると思いますよ！
セルがないからといってあきらめないでください！
